川上 嘉一(かわかみ よしかず)

ニックネーム:キャミ

想いの代筆屋
幸せ夫婦を増やす人
パートナシップ研究所主宰

青山学院大学卒業。

離婚後、身近な人とのコミュニケーションに課題があったことを自覚し、2017年から会社員と両立してコミュニケーションのトレーナーとして起業。
コミュニケーショントレーナー、講師として100回以上のセミナーに登壇。のべ500名以上に豊かな人間関係を築くためのマインドセットやコミュニケーションスキルを伝える。

2019年に東京都中央区にてセミナールームの運営、イベント主催の法人を設立する。
その後事業を失敗し、多額の債務を背負い会社を譲渡。
自身の離婚経験と重ねあわせての絶望の中で前を向かないといけない想いで、深く自信を内観する日々が続く。その中で、これまでの失敗や挫折などの出来事や数々の出会いは、自分の人生の課題とテーマを知るために必要な経験だったことを知り、等身大の自分を認めたら現在のパートナーと劇的な出会いをする。

現在のパートナーとのやり取りの中で「結局、身近な人間との関係が人生の質を決める」ことを痛感し、その人の本当の姿、課題やコンプレックスが一番出るのがパートナーシップで、等身大の自分を知って、自分の不完全を認めて、それを相手に伝えることで、自分も相手も幸せになれることがパートナーシップの喜びだと痛感。多くの人に知ってもらうべくパートナーシップに特化したカウンセラーとして再出発をする。

現在は、パートナーとの関係にお悩みの方にセッションを行いながら、「こじれる前に
本当に知るべきこと」の活動に注力、性別や価値観など、自分と相手との違いを知って
認めることの大切さを発信する活動を行っている。日本中を幸せなパートナーシップで溢れさせることをミッションにしている。

数多くの夫婦や経営者と接する中で、「本気の想いを伝える」というステージで多くの方がつまづいている現状を知り、言葉にならない想いを言葉にすること、それを伝える大切さについて、夫婦はもちろん経営者の方へのアプローチへと幅を広げている。


【ニュートラル】

僕のお客様は、男性が結構な割合でいらっしゃいます。しかも、普通の男性っぽい男性からご相談をいただくことが多いです。

ビジネスの悩みを相談できるところはたくさんありますが、男が他人に言えない本当の悩み、ありますよね。男だったら。

そっちのほうが、実は仕事の足を引っ張るんじゃない?

そう、ビジネスとプライベートは密接に繋がっています。

そして、バランスが崩れるきっかけ、それはたいていプライベートのほうです。なので、男性のプライベートの悩みをたくさん聞いていること、

つまりはそこのところを相談できる自分であることが、僕の不思議な強みなのかなあとパートナーのいくえさんに気づかせてもらいました。

起こっている出来事は表面上のことで、まず多くの場合はマインドの話になります。あり方、自分との向き合い方です。

僕と同じようにパートナーシップに関してのマインドを語っている男性もいらっしゃいますが、女性性が強めな方が多く、

そういう方は女性のクライアントさんを多くお持ちの印象があります。

一方で、女性性が強めの男性が悩んだ場合は、女性に相談することが多い気がします。

その点で、僕のところには普通の男性っぽい男性が相談してきます。普通の男は、プライベートの悩みを 他に相談しません。

よっぽどまずいことにならない限り。昔の僕もしませんでした。

でもそういう男性が相談してきます。なので、僕に相談してくる時には結構な進行度合いになっていることがよくあります。

虫歯なら神経までいっちゃってるくらいです。(女性はもっと早い段階で相談して来ることが多いです) 

それでも、勇気をだして、自分の弱いところも、至らないところもさらけ出してご相談に来てくださる方は、

ほんとうに真剣でその思いに時々泣きそうになります。

おそらくそんなたくさんのお話を聞いてきた経験が、女性達に男性心理を伝える時のお役に立っているのかなと思います。

[じゃあどうして]他には言えない悩みを僕には話してくださるのだろうと考えた時に、

「キャミさんはニュートラル」と言われたことが繋がりました。

ニュートラルでいられるにはいろんな幅広い経験があってこそ分かることがあります。

離婚を経験して、いまのパートナーとその子どもたちとの関わりがあって、沖縄にいる息子と前の奥さんとの関わりがある。

だから、身近な人との関係が人生の質に影響することが痛いほど分かります。

仕事では会社員を20年しました。一部上場の会社から10名の会社まで、管理職として200名の部下を

持ったこともありました。だから、サラリーマンの気持ちが痛いほどわかります。

セミナールームの運営で会社を設立、創業しました。自分で会社経営することの醍醐味も孤独も味わいました。

コロナで経営が立ち行かなくなりました。だから、経営者の気持ちが痛いほどわかります。

公私ともに幅広い経験をしていることでニュートラルであり続けられるし、ある種の安心感を持っていただけているのかもしれません。

そんな男たちの心を代弁者として言葉にすることも僕自身の役割なのかもしれません。本当の自分を知っていただくセッションをしています。

◆オンラインサロン「パートナーシップ研究所」

◆Youtubeチャンネル「バツイチカップルの大人の日常」

◆ラジオパーソナリティ「男と女の本音トーク」

◆トップメッセージ代筆サービス

◆他講演など多数実績あり


出身地 栃木県
居住地 東京都

【不安と憤りの少年時代】

親に愛されていないという不安と憤りの感情を抱えながら子ども時代を過ごしました。頑張ったり親に気持ちを表現しても気に留めてもらえなかったことで「どうせ自分なんて」という諦めの気持ちを抱えながら毎日を過ごしていました。

ひとりぼっちでどうしていいか分からない、でも誰にも聞けない、誰に何を言われても「俺はこうしたいんだ!」というような自分の意思や喜怒哀楽を出すことができませんでした。

【ええかっこしいの自分】

怖くて自分を出せないのでどこに行ってもすぐにほどけるような人間関係しか築けませんでした。他人と深く関わることを避け表面上は調子よく周りに合わせ「ええかっこしい」でうまくやって来ました。

高校卒業と同時に上京し距離感のある人間関係が楽だと感じ就職してからも仕事面ではそれなりにできたと思います。

しかしそんな自分が好きになれず、周りの人へも心から好きになれず、人と深く関わるのを無意識に避け束縛しないという形の表面的な優しさでしか人と接せられない日々だったと思います。

自分が何がしたいのかよくわからず色々なことにチャレンジしました。周りからは「すごい行動力」などと褒められたりもしたが、いずれもやり抜くことができませんでした。

そんな僕が、結婚することになったのです。

【混沌の結婚生活】

結婚し子どもを授かりましたが妻とコミュニケーションがうまくとれず、それを相手のせいにして互いを責めるような喧嘩が絶えませんでした。

僕がしていたコミュニケーションは、自分の考えを出さず相手に合わせるか、少しこじれると「もういいよ、自分でやるよ」と不機嫌になるというもので、どちらも自分が自分の心に素直でいませんでした。

そして、その相手との小さなほころびはだんだん大きくなり、厄介な感情が紐づいてきます。

嫉妬、妬み、劣等感、許せない・・・感情が爆発し、結婚生活は7年で終わりました。

別れた後も沖縄に離れた子どもには会うことができました。親の都合で辛い思いをさせている申し訳なさと、たまにしか会えなくても親らしいことをしなければいけないという思い。子どもに対してもええかっこしいの僕はそんなことを考えながら会っていました。

ある日、子どもと会って遊んで離れる時間になり、引き渡しの場所に向かうため車を走らせていました。あと5分くらいで引き渡しの場所に着く、離れたくなくて無言になっていました。

ふと助手席の子どもを見て驚きました。
子どもが泣いていました。

そして泣きながら「お父さんはいつ沖縄に来るの?」と言ったのです。
「お父さんと一緒にいたい、帰らないで」

その時、僕の中でもう一人の自分が目を覚ましたのを感じました。

「この子を立派な大人にすることが自分にできること、自分が立派にするんだ」

今まではうまくいかないのを人のせいにしていました。しかしそうではなく、自分がどうすればうまくいったのか、自分の何がいけなかったのかと向き合う。これがまずするべきこと。

初めて自分にベクトルが向きました。それまでの自分のええかっこしいが恥ずかしくなりました。

【離婚して一人になった後、僕がしたこと】

ある日、ネットで「夫婦問題カウンセラー」という職業の人が書いているコラムを見つけました。「自分の経験が活かせるかもしれない。報われるかもしれない」という思いで、僕は一念発起し、夫婦問題カウンセラーの資格をとりました。

しかしいざ活動使用をすると、強烈なブロックがかかりました。できなかったのです。自分にはできない、と思ってしまったのです。

まだ幸せじゃない自分が人を幸せにできない。と思いました。

その時が、どうして僕が大金を投じて夫婦問題カウンセラーの資格を取ったのか、本当の理由に気づきました。それは「なんで自分の結婚は上手くいかなかったのか、なんで相手が自分の思うようにならなかったのか、相手は何を考えていたのか」それが知りたかっただけだと気がつきました。

「苦しんで悩んだ自分だからこそ同じように苦しんでいる人の気持ちがわかる。だから救いたい」と思っていましたが、本当は、自分が楽になりたかっただけ。相手に求めているうちは  幸せになれない。正しい/間違っているで考えているうちは  幸せになれない。

ようやく僕は自分に指が向き始めました。そして僕自身の課題、何が自分に足りなかったのか、に気づくことができました。

それは「そもそもちゃんと相手に自分のことを伝えてなかった、表現してなかった」ということでした。

それは、それまでの人生で自分が抱えてきた課題、テーマでした。

【さらなる回り道】

しかし、頭でわかっていても本当の意味でこれが腹落ちするには4年かかりました。まだ回り道するのです。

「離婚という大きなしくじりは表面上のことで、その根幹は自分の生き方に問題がある。ずっと他人の評価で生きてきて自己犠牲に基づくGIVEだから何やってもうまくいかない。うまくいかないのを他の何かのせいにすることでかわいそうな自分を演じているだけだ」

ようやく直視することが出来ました。うまくいかない原因は、他者とのコミュニケーションの取り方、特に伝え方に問題があるからだと結論付けた僕は会社員をしながらコミュニケーショントレーナーとしてセミナーやセッションを始めました。

そして、セミナールーム事業に関わり経営者としてスタートすることになります。

そんな僕に多くの先人たちが売上を上げるためのノウハウ、アドバイスをしてくれました。

でも行動が遅い、やりきれない。「こんな空間を作って世の中に貢献したい」と立ち上げたものの(こんな風に言っておけば良く思われるだろう)つまり本心ではありませんでした。

ほどほどには売上は上がったものの未来に向けて動くことなどできずただ目の前の作業と金策に終われる日々、僕は疲弊していきました。

【コロナを機にみつけたもの】

しかし、セミナールームがコロナで大打撃を受け、明日の支払いもできずに眠れない日々が続いたことを機に自分に向き合い、いままでの生き方への違和感から逃げられなくなっている自分と直面します。

「こんな風に感じてはいけない、こうでなければいけない」といった頭でなく、自分がどう感じているか、心で感じたものを100%信じよう。という強い思いに従って行動することを決めます。  

セミナールームをクローズし、ええかっこしいや虚栄心や劣等感を脱ぎ捨てた自分と対話する日々。過去の経験があるから今がある。しかし実際には過去にあった出来事を「どう解釈してきたかが今の自分を作って」いました。

その「自分はこうである」を一旦壊す必要があることを感じました。

しかしそれを感じたのと同時に押し寄せてきた感情は、えも言われぬ恐怖。ここまでやって来た48年間の自分を否定することにもなりかねない、自分はそれに耐えられるか。

しかしもう自分にウソをつくことは出来ませんでした。何かに突き動かされるように過去の数々の自分の行動がどんな感情から生まれてきたのかを掘り下げつづけました。

そして今までの自分がしてきた経験や数々の失敗は、「人生なんかうまくいかない」という自分で作った思い込みを叶えるために自分で選んできたからだということに気づきました。

努力してうまくいっても、親からも周りからも気にかけてもらえないうまくいっていない方が親や周りから関心をもってもらえるという「思い込み」からうまくいかない方を選んできたんだと気づいたとき、もう笑うしかありませんでした。

気づいたことで、どうすればいいか・・・自分の心に聴いてみました。
人は自分の体験、特に失敗したことからしか学べない、であれば、自分がいままでしてきた数々のしくじりは、ウソを隠してきて人と深く関われず自分がどうしたいのか深く考えず流されるように大学に入り華やかな東京にもなじめずかといってやりたいこともなく結果留年し就職もブラック企業でうつ病寸前、結婚にも失敗し、転職もうまくいかず起業もうまくいかなかったことでした。

そして、この自分の失敗だらけの人生は、自分の苦い経験や失敗を「だからうまくいかなかったのだ」ではなく「等身大の自分を知るための出来事だった」同じような経験をして苦しんでいる人を救うためにこの経験を自分がしたのだという意味に気づいたのです。

なかでも特にあの離婚という失敗がなければ、 このダイヤモンドの知恵を手に入れることは出来ませんでした。

【思いの原点】

もう自分の心にウソをつくのをやめようと本気で思った時、今のパートナーと運命的な出会いをしました。もう同じ失敗はしたくない、彼女と会話をしました。今までのコミュニーケーションではなく、表面上にある衝動的な感情の奥の本音を伝えあうコミュニケーションを重ねました(彼女も結婚を一度失敗しています)。
その結果、何が起きたか。「えっ!そういうことだったの?!」あの発言は、あの行動は。
お互いの違いを理解することがいかに大切であるか。そして相手を理解するためには、まず理解することがいかに大切かを、毎日のように二人で痛感しました。

そして、一番大切なこと「身近な人との関係の質で人生が決まる」ことに気づき、「これ、二人だけで話しているのもったいないね」が自然と生まれ、
僕が一度諦めてしまっていた「夫婦問題カウンセラー」という山が目の前に戻ってきたのです。

今までその山に登るのを避けてきたのは、自分が幸せじゃないのに苦しんでいる人をどうして幸せにできる?という思いからでした。かつての僕と同じように身近な人との関係で苦しんでいる人たちがいたらその人たちに「そっちいくなよ!」と伝えることが僕がした苦い経験の意味だと思っています。

僕はずっと逃げていました。そして自分が逃げていることを表面上は自己嫌悪を感じながらも心の中では他の誰か、何かのせいにしていました。別れた妻によく言っていた言葉。「じゃあもういいよ、自分でやるよ」意見がぶつかった時、僕の対応は自分の意見を出さず、相手に合わせるか、じゃあいいよと開き直るか。当時はそれが相手のせいだとずっと思っていました。

でも、そんな逃げていた僕がどれだけ相手を悲しませ失望させていたのか。ようやく気付きました。自分の考えを表さないのは言い換えれば伝えるのを諦めているということ。それは自分にもウソをついている上に目の前の相手に失礼なだけでなく失望すらさせている。そんな僕に期待しなくなったのかもしれないな。

小さなことをそのままにしておくとだんだん積もり積もってくる、そしてそこに感情が乗ってくると厄介なことになることがよく分かりました。いろいろあったけれど感謝しています。ありがとう。あなたのおかげで、身近な人との良い関係が幸せな人生に欠かせないことだと分かりました。失敗して分かったことです。これは等身大の自分を知るために必要な経験でした。  

ええかっこしいを捨てて自分は弱いと認めたら人生に一番大切なものが手に入ってきました。夫婦の関係がぎくしゃくしている二人の間、ボタンを一つ掛け違っているだけそこに気づいてほしい。たった一つのことが分かったら一瞬でパートナーとの関係が変わりました。幸せはすぐ近くにありました。

現在は、自身の経験から「最高の相方と最高の人生を」をテーマに自分を愛し、目の前の人を愛せる人を一人でも増やすことを人生のテーマとして生きようと決めました。家族との関係につまづいている人なぜか家族にイライラが止まらない人に対して、家庭の中で自分にウソをつかずに日々幸せを実感できるようになる方法を数々のセッションを通じて伝えています。

【メッセージ】

自分を自分以上に見せたり 立派であろうとしたり 主導権を握ろうとしたり正論をぶつけたり 相手の立場を考慮せず一方的に決めつけたりそれがパートナーを孤独にさせることになり結果自分も孤独になります。

お互いに馴れ合いになることなく自立した二人が愛と感謝をベースにお互いさまと思うことができ支え合い信頼し合うそんな関係を築くことで自分に自信を持て、本当に幸せになれるのです。大きな夢を持ち、前向きに頑張れば必ず成功できると言い聞かせてその結果どんなに富や名声を得ても身近な人との関係がうまくいっていないと本当に幸せにはなれません

「パートナーへの感謝の心が薄れ自分は正しい/相手は正しくないで争った時期を経て、今は相手に期待しないことでバランスを保っている、諦めている。期待しても失望するだけ、それなら期待しない方がいい、自分は自分。そして夫は仕事に、妻は子育てや仕事や自分磨きに打ち込みそこで承認と満足を得ようとする、もしかしたらこんな家庭が多いかもしれません。

しかし家庭とビジネスは連動しています。僕らが生まれて来たのは両親あってのこと、つまり夫婦という存在がいたからこそ僕らは今ここに存在しているのです。だから夫婦が幸せになる必要があるんです。パートナーの存在に心から感謝できること、隣に並んでゆったりゆたかに誰かと一緒に生きるっていいなと胸を熱くするそんな思いを共有し合える関係になってほしいと強く思っています。

誰にも言えずひとりで抱え込んでいるお気持ちを、まずは第三者に話してみることでふっと楽になったりするものです。